「全身脱毛が30分でできれば、たくさんのお客様を受けられて売上が上がる」。そう考えて高速脱毛を検討する方は少なくありません。この記事では、高速脱毛のメリットとデメリット、そして私たちが個人サロンに高速脱毛をおすすめしない理由を説明します。
高速脱毛とは
高速脱毛とは、全身脱毛を30分〜1時間ほどの短い時間で施術するやり方です。1人あたりの時間を短くして、たくさんのお客様を受ける回転率重視の薄利多売の戦略といえます。
高速脱毛のメリット
1. 時間あたりの売上が上がる
全身脱毛1回2万円で計算してみます。
| 施術時間 | 1時間あたりの売上(最大) |
|---|---|
| 30分(高速脱毛) | 4万円 |
| 2時間(時間をかけた施術) | 1万円 |
同じ値段なら、短い時間で終わるほど1時間あたりの売上は上がります。
2. 安い値段を付けやすい
時間あたりの売上を同じにするなら、短い時間で終わる分、値段を下げられます。
- 全身を1時間で2万円 → 1時間あたり2万円
- 全身を30分で1万円 → 1時間あたり2万円
高速脱毛のデメリット
メリットは、そのままデメリットにもなります。
1. 薄利多売のつもりが「薄利少売」になる
安い値段にしても、効果に満足してもらえなければ、お客様は増えません。たくさん来てもらう前提の値段なのに来店が少ない、という苦しい状態になりかねません。
2. 値段の勝負になりやすい
住宅地など、もともとお客様の数が限られる地域で値段の勝負になると、経営が苦しくなることがあります。
3. 脱毛効果が出にくくなる
いちばん大きなデメリットは、脱毛効果が出にくくなることです。理由は2つあります。
光が弱くなる
光脱毛は、肌を冷やしながら、安全な範囲でできるだけ強いパワーで当てるほうが効果が出やすくなります。ところが、1秒に10回連続で当てるような打ち方は、強いパワーではできません。もし強いパワーで連続して当てれば、やけどの危険があります。高速で連続して当てる打ち方は、どうしても低いパワーの設定になります。
なお、強く当てればよいわけではありません。VIOなど色素沈着している部分を強く当てるのは危険です。部位や肌の状態に合わせて調整する必要があります。
当て漏れが出やすい
急いで当てると、照射面が肌から浮きやすくなります。照射面が浮くと光が逃げて、肌の中の毛の根元まで届きません。これが当て漏れの原因になります。
脱毛機を比べるときに「全身◯分」と書かれていたら、どのくらいのパワーで当てた場合の時間なのかを確認しましょう。部品から見た脱毛機の選び方は効果の高い脱毛機の選び方で説明しています。
個人サロンに高速脱毛をおすすめしない理由
個人サロンや小さな会社は、大手のように多額の広告費をかけられないことがほとんどです。そうなると、お店を知ってもらうには口コミが頼りになります。
口コミが生まれるのは、お客様が「ここに来てよかった」と心から感じたときです。高速脱毛では効果を出しにくいため、口コミで集客するのが難しくなります。
私たちのサロンでは、脱毛効果の評判がそのまま新しいお客様を呼んでくれています。効果こそが、個人サロンの集客の土台だと考えています。
個人サロンが長く続けるために
脱毛サロンにとって、脱毛効果は生命線です。
- お客様が負担に感じない範囲で、時間をかけて丁寧に当てる。
- 照射面を浮かせない、保湿してから当てるなど、効果を上げる基本を守る。
- 個人サロンならではの、きめ細かいコミュニケーションとおもてなしをする。
時間をかけて効果を出す5つの基本
では、時間をかけて何をすればよいのでしょうか。私たちが開業前の研修でお伝えしている基本は、次の5つです。
1. シェービングを丁寧にする
効果をいちばん左右するのがシェービングです。剃り残しがあると、肌の表面に出ている毛に光が当たってしまい、本当にダメージを与えたい毛の根元まで届きません。特に産毛は見落としがちです。産毛は剃らずに当ててもやけどになりにくいため気づかれにくいのですが、効果には大きく関わります。
2. 肌を保湿する
肌が乾燥していると、光が肌の中まで通りにくくなります。乾燥している方には、施術の前に化粧水をなじませるなどの工夫をしましょう。
3. 照射面を肌に密着させる
照射面が浮くと光が逃げます。男性は骨ばった所が多く、膝や足の甲なども浮きやすい部分です。当てる角度を変えたり、照射面の一部をコットンでふさいで小さくしたりして、すき間を作らないようにします。
4. 安全な範囲で、できるだけ強いパワーで当てる
肌を冷やしながら、部位や肌の状態に合わせて、安全な範囲でパワーを上げます。色素沈着している部分は無理に強くしません。
5. 時間をかける
最後は、急がないことです。上の4つを守ろうとすると、どうしても時間はかかります。時間よりも効果を優先するのが、口コミで選ばれるサロンの基本です。
この5つは、知っているだけでは身につきません。オープン前にしっかり練習することが大切です。
保湿とジェルの役割は脱毛ジェルはあり・なしでどう違う?で、効果を上げる技術の身につけ方は開業ステップ6:脱毛技術で説明しています。
派手さはなくても、満足したお客様が次のお客様を連れてきてくれるお店は、長く安定して続けられます。
まとめ
- 高速脱毛は、時間あたりの売上が上がり、安い値段を付けやすいのがメリットです。
- 一方で、低いパワーでの施術や当て漏れにより、脱毛効果が出にくくなるのが最大のデメリットです。
- 値段の勝負になると、薄利多売のつもりが「薄利少売」になりかねません。
- 広告費をかけにくい個人サロンは、口コミが集客の柱です。時間をかけた丁寧な施術で効果を出し、長く続くお店を目指しましょう。
集客に困らない都度払い脱毛サロンの開業ロードマップ
都度払いの脱毛サロンを、開業日からお客様がいる状態で始めるための動画(約1時間)です。特典の「ステップ0〜7の開業ステップ動画」も一緒に受け取れます。
公式LINEで受け取る(無料) →