「脱毛効果は脱毛機によって変わる」と聞いたことはありませんか。正確に言うと、効果を左右するのは脱毛機の中に入っている部品です。この記事では、脱毛機の仕組みと、効果に直結する3つの部品、そして買う前にメーカーへ確認したいことをまとめます。
脱毛効果は「部品」で変わる
脱毛機を比べるとき、多くの方はカタログのスペックや営業担当者の説明を見て決めます。でも、部品の知識がないと、その説明が正しいかどうかを判断できません。
私たちには、開業を考えている方から毎日のように脱毛機の相談が届きます。その中で感じるのは、脱毛サロンを経営している方でも、部品まで見て脱毛機を選んでいる方はとても少ないということです。
部品がわかれば、「どの脱毛機が効果を出しやすいか」を自分で判断できるようになります。
脱毛機の仕組み
部品の話の前に、光脱毛の脱毛機がどう光を出しているかを簡単に説明します。
- フラッシュランプが光を出します。
- 反射鏡が光を集めます。
- フィルターが、脱毛に必要な波長の光だけを通します。
- **ライトガイド(クリスタル)**が、光を肌まで導きます。
この流れのどこかの部品の質が低いと、肌に届く光が弱くなったり、余計な光が混ざったりします。
効果に直結する3つの部品
1. ランプ(いちばん大事な部品)
脱毛効果にいちばん直結する部品はランプです。脱毛機のランプはキセノンランプと呼ばれ、中に入っているキセノンガスに電気を流すことで光を出します。
ランプは、世界的に実績のあるランプメーカーの正規品を使っているかどうかが大切です。さらに、中のガスの量が適切かどうかも効果に関わります。
私たちが自社サロンで使っている脱毛機では、ランプメーカーの検査に合格した品でも、さらに工場でロットごとに抜き打ち検査をしています。光を当ててガスの量を測り、合格したロットだけを脱毛機に使っています。
ランプの質が良ければ、脱毛効果の土台はできます。ランプは消耗品なので、交換の費用も含めて考えることが大切です。費用の考え方は脱毛機の本体価格以外にかかる費用で詳しく説明しています。
2. フィルター
次に大事なのがフィルターです。
光にはいろいろな波長があります。脱毛に使うのは、毛のメラニンに吸収されやすい波長の光です。下の図の黄色い部分が、メラニンに吸収されやすく、水や血液(ヘモグロビン)には吸収されにくい波長のあたりです。
濃い毛には、基本的に強いエネルギーで当てるほど効果が出やすくなります。ところが、パワーを上げると、脱毛に要らない波長の光も一緒に強くなり、肌トラブルのリスクが高まります。
要らない波長をしっかり取り除けるフィルターがあると、安全にパワーを上げやすくなります。
3. クリスタル(ライトガイド)
3つ目は、肌に当たる部分のクリスタルです。クリスタルに少しでも濁りがあると、光の通りが悪くなり、肌に届く光が弱くなります。
コピー部品に注意する
部品が大事だとわかっても、外から見て確かめるのは簡単ではありません。ランプはハンドピースの中にあり、分解しないと見えないからです。
「有名メーカーのランプを使っています」という説明でも、実際にはコピー品だったという話があります。以前、海外の通販サイトで有名メーカー製と書かれたランプを見つけ、そのメーカーに問い合わせたところ、価格から見てコピー品だろうという回答でした。
私たちも一度コピー品を見たことがあります。コピー品は管が白く濁っていて、本物は透明でした。並べて見比べればわかりますが、脱毛機の中に入ってしまうと見分けられません。
カタログや営業トークで気をつけたいこと
部品の知識があると、カタログや営業トークの言葉にも冷静に向き合えます。脱毛機を買ったあとに後悔しやすいのは、次のような言葉だけで決めてしまったときです。
- 新しい方式の名前:「新方式」「最新技術」といった呼び名だけでは、効果はわかりません。どんな光を、どのくらいの強さで当てるのかを聞きましょう。
- 本体の大きさ:置き場所に合うかは大切ですが、大きさと効果は別の話です。
- ワット数などの数字:数字が大きいほど効果が高い、とは限りません。何を表している数字なのかを確かめましょう。
- 知名度や広告:よく見かける脱毛機が、効果の高い部品を使っているとは限りません。
- 「国産」という表示:国産にも作り方の違いがあります。
もう一つ大切なのは、同じ脱毛機でも、当てる人によって効果が変わるということです。よい部品の脱毛機を選んだうえで、シェービングや保湿、照射面の密着など、効果を引き出す技術を身につけることが欠かせません。
買う前にメーカーへ確認したいこと
部品を自分の目で確かめられない以上、どんな会社が作っているかで判断するのが現実的です。購入前に、次のことを聞いてみてください。
- 自社で一から組み立てているか:部品の仕入れから組み立てまで自社で行っている会社は、どの部品を使っているかを説明できます。
- 部品を検査する設備があるか:正規品かどうか、品質に問題がないかを確かめる試験装置があると安心です。
- 工場を見せてもらえるか:「国産」とうたっていても作り方はさまざまです。詳しくは「国産脱毛機」の定義と見分け方をご覧ください。
- 製造の実績と導入時の研修:長く作り続けている会社か、買ったあとに使い方を教えてもらえるかも確認しましょう。
- カタログの数字の意味:ワット数や「全身◯分」などの数字は、何をどう測った数字なのかを聞きましょう。短時間の施術には注意点があります(高速脱毛をおすすめしない理由)。
脱毛機を選ぶ全体の流れは、開業ステップ3:脱毛機の選び方にまとめています。
まとめ
- 脱毛効果は、厳密には脱毛機の部品で変わります。
- いちばん大事なのはランプ。次にフィルター、そしてクリスタルです。
- 部品は外から見えないため、コピー品が使われていても気づきにくいです。
- 自社で一から組み立て、部品を検査する設備を持つメーカーを選ぶと安心です。工場を見せてもらえるかも確認しましょう。
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