料金の決め方は、脱毛サロンが長く続けられるかどうかを左右します。この記事では、やってはいけない決め方と、私たちが使っている「時間単価」での決め方、都度払いとコースの考え方を紹介します。
やってはいけない料金の決め方
「周りが5,000円だから、うちは4,000円にしよう」。こんな決め方をしようとしていませんか。
なんとなく周りに合わせて安くすると、開業してから採算が取れないことに気づくことがよくあります。最安値は目指さないことが大切です。
客単価ではなく時間単価で考える
施術は時間を売るサービスです。だから料金は、客単価ではなく**時間単価(1時間あたりの売上)**で考えます。
たとえば月100万円の売上を、1回5,000円のメニューで作ろうとすると200回分の施術が必要です。それが全身2時間のメニューなら、月400時間。1人のスタッフでは物理的に無理です。
私たちのサロンは、時間単価1万円を基準にしています。
| 施術の時間 | 料金 |
|---|---|
| 2時間 | 2万円 |
| 1時間 | 1万円 |
| 45分 | 7,500円 |
| 30分 | 5,000円 |
全身脱毛は2万円です。
ベッドが半分しか埋まらなくても黒字にする
時間単価1万円で、週休2日(月22日)、1日8時間営業する場合を考えます。
- ベッドが半分(1日4時間)しか埋まらなくても:4万円 × 22日 = 88万円
- 私たちの1ベッドの店の損益分岐点は、社員1人とパートを含めて約50万円でした
満席にならなくても黒字になる値段にしておくと、開業直後の不安な時期も落ち着いて営業できます。損益分岐点は、家賃や人件費によって店ごとに変わるので、自分の数字で計算してください。
新規のお客様は毎月何人必要か
脱毛は、毎週来るサービスではありません。来店の間隔が長いので、思った以上にお客様の数が必要です。
たとえばリピート率90%、平均単価1万円、月1回の来店の場合、毎月必要な新規のお客様は10〜20人です。月の売上50〜70万円を目指すだけでも、リピーターが約100人必要になります。
月5人の新規では、人件費を払うと黒字にするのは難しくなります。料金と一緒に、集客の計画も立てておきましょう。
都度払いとコース、どちらにするか
| 都度払い | コース | |
|---|---|---|
| お客様の支払いのハードル | 低い | 高い |
| 売上の計上 | 施術のたびに売上 | 施術を終えた分だけが売上(残りは前受金) |
| 契約書 | 基本は不要 | 必要 |
どちらが良いかは、メインのお客様が価値を感じる方で決めます。私たちの地域密着のサロンは、主婦と娘さんがメインです。まとまった金額やローンは選ばれにくいので、9割以上のお客様が都度払いで通っています。
注意したいのは、「お金の流れが楽だからコースにする」という決め方です。コースの代金はまだ施術していない分の前受金で、売上ではありません。使ってしまうと、あとで「予約は埋まっているのに売上が出ない」月が来ます。コースのルールは脱毛コース契約・回数券の法律もあわせてご覧ください。
初回割引をしない理由
脱毛は、施術の10日後くらいに毛が抜けてくるので、その場では効果がわかりません。初回が5,000円で2回目から15,000円だと、効果がわからないまま値段だけが上がり、次の予約をためらう方が増えます。
私たちは初回割引も紹介割引もしていません。その代わり、効果や施術の質といった、値段以外の選ぶ理由をお客様に伝えています。
まとめ
- 最安値は目指さず、時間単価で料金を決めます。
- ベッドが半分しか埋まらなくても黒字になる値段にします。
- 都度払いかコースかは、メインのお客様が価値を感じる方で決めます。コースの代金は前受金です。
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